米美容整形外科誌が選んだ2015年の新製品(施術)ベスト4
2015.12.28
国際部
世界の美容整形をリードするアメリカ市場では技術革新が目覚ましく、2015年は新製品を巡る企業買収も活溌に展開された。米美容整形外科の専門誌Plastic Surgery Practiceはこのほど、米国食品医薬品局(FDA)の承認を得て、2015年にアメリカ市場でサービスを開始した新製品の中からベスト4を選出してオンライン版で発表した。非侵襲的に脂肪を溶かすレーザー治療機器や二重あごの新薬などが選ばれた。同社公式サイトでは、選出された新しい施術や新薬について次ぎのような説明を加えている。
サイノシェアー社のSculpSure™
新しく開発された1060 nmの波長を搭載した脂肪融解レーザー。4つのアプリケーターが付属しているので医師が1度に4つの領域を扱うことができる。脇腹や腹部の非侵襲的な脂肪分解を治療目的とする。基本的には一度の施術で効果がでる。25分程度の治療時間で 4〜6週間で徐々に脂肪減少の効果がでるとされる。
シネロン・キャンデラ社のProfound®
Profound®は、非外科的高周波マイクロニードルデバイス 。内側からコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を活性化させるので下顎の輪郭を持ち上げる効果が期待できる。また、たるんだ皮膚の引き締め効果も臨床されている。
2015年にリリースされてすぐに皮膚科や美容外科医の間でファン層を広げた、などと評価されている。
Merz Aesthetics社の手のためのRadiesse®(レディエッセ)
Radiesse®(レディエッセ)はしわとりやフェイスリフトとして既に展開されているが、2015年は手の若返りに特化した新薬がFDAから承認され注射用皮膚充填剤として初めて市場に登場した。 充填剤はカルシウムヒドロキシアパタイトを主成分に水溶性のゲル状で構成されている。 手の静脈の隆起を減らすことに有効的とされ、従来の手の脂肪移植に代わる施術として信頼が高まるとしている。
アラガン社のKYBELLA®
KYBELLA®はデオキシコール酸の成分で開発された新薬。 非外科的治療として皮下に注射し脂肪を溶解する。二重あごの治療として施術が期待されるほか、その他の審美治療への応用が研究されている。男性の審美治療の需要が増えており、 KYBELLA®はこの傾向を加速するのではないか、などと予測している。