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フェイシャルスチーマーの意外な効果

顔用のスチーマーで声質が改善されたという研究結果が3月12日、「The Laryngoscope」オンライン版に掲載された。

インドの研究者らによるこの実験は、声質が正常な女性45人を対象に、フェイシャルスチーマーによる蒸気吸入で声質が改善するかを調査したもの。実験開始前、10分間の口呼吸の直後(脱水状態)、スチーマーによる口からの蒸気吸入の3分後(補水状態)の3つの異なる条件下で発声サンプルを収集した。

実験前の記録ではピッチのゆらぎ(0.42%;SD:0.07)、振幅のゆらぎ(2.20dB;0.45)、調波雑音比(HNR) (21.60;2.41)の平均値は正常範囲内だった。口呼吸後はピッチのゆらぎ(1.57%;1.82)および振幅のゆらぎ(4.73dB;1.83)は有意に増加し(P<0.05)、HNR(18.64;3.16)は低下した(P<0.05)。蒸気吸入後はピッチのゆらぎ(0.48%;0.12)および振幅のゆらぎ(2.70dB;0.71)の平均値は有意な低下を示し(P<0.05)、HNR(20.10;3.69)は有意な増加を示した(P<0.05)。

研究者らは、フェイシャルスチーマーを使った簡単な蒸気吸入で、声質を変化させるというパラメーターに効果があることが示唆されたと結論している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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