アデランス、2016年2月期決算増収減益
2016.04.21
編集部
アデランスの2016年2月期決算(連結ベース)は、増収減益となった。
オーダーメードのアデランス事業がキャンペーンの効果が限定的だったこと、レディメイドのフォンテーヌ事業が直営店や百貨店での販売が低価格の影響を受けて伸び悩んだことが要因。
同期の業績は、売上高が前期比3.2%増の791億5300万円となった。本業の儲けを示す営業利益は、女性ウイッグ市場において成長性の高い医療、総合スーパーを中心とした店舗展開に伴う人件費増で1億2500万円の赤字(前期28億8000万円)となった。この結果、最終損益は、18億6000万円の損失(前期50億7600万円)となるなど、厳しい決算となった。
個別事業を見ると、主力のフォンテーヌ事業(レディメイド)は、総合スーパーで売り上げを伸ばした半面、百貨店、直営店が異業種参入や低価格化の影響を受けて、売上高83億円と前期比12%減となった。また、営業利益は、新規出店に伴う人件費増で前期比94.8%減の9000万円となった。
しかし、海外ウイップ事業は、中国、東南アジア、欧米市場がいずれも堅調に推移。海外売り上げは、前期比17.9%増の283億8800万円となった。
今期(2017年2月期)業績は、売上高813億円(前期比2.7%増)、営業利益6億5000万円、利益1億円を見込む。