オオバコ繊維で食間の満腹感持続
2016.05.18
国際部
健康な成人を対象に、オオバコ繊維の満腹効果を検討した論文が5月7日、「Appetite」に掲載された。
食事と食事の間に訪れる「空腹」を制御することは、多くの人々にとっての課題。今回の論文では、オオバコ繊維サプリメント(商品名:メタムシル)の効果を検討した2種の臨床試験の結果を示した。
研究その1では、3日間にわたり、朝食および昼食前に摂取したオオバコ繊維3.4グラム、6.8グラム、10.2グラムのそれぞれの影響を調査した。研究その2では、6.8グラム(1日目と2日目の朝食と昼食前、および3日目の朝食前)のオオバコ繊維の摂取で、カロリーコントロールされた3日目の朝食後の満腹感を調査した。評価は食事と食事の間の食欲と、満腹感を示す視覚的アナログ尺度を用いた。
研究その1では、どのオオバコ繊維の量でも、飢餓感と食欲の有意な減少をもたらし、プラセボとの比較で、また3.4グラムの最少量に比べて6.8グラム、10.2グラムのオオバコ繊維摂取量で、満腹感を増加させた。6.8グラムを摂取下グループでは、プラセボと比べ、一貫して満腹感を得られていた。研究その2での結果も、その1と同様だった。試験期間の3日間は、飢餓感や食欲が減少し、プラセボと比べオオバコ繊維の満腹感増加が見られた。
有害事象は軽度の消化器症状が見られたが、これは、プラセボとオオバコ繊維とで同様だった。これらの結果から、オオバコ繊維の摂取は、食事と食事の間の満腹を維持し、空腹感の減少に寄与することが示された。