世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

富士フイルム、コラーゲン代謝促進成分「ナノビタミンAx」開発

富士フイルム株式会社(東京都港区)は、肌のコラーゲン代謝を促進する独自成分として、ビタミンA(レチノール誘導体)と抗酸化成分「アスタキサンチン」を組み合わせ、粒子径を世界最小クラス50nmサイズにナノ乳化した独自成分「ナノビタミンAx」の開発に成功した。

articleffnr1081_img_07

加齢や紫外線によるダメージによって劣化し断片化したコラーゲンが肌内部に蓄積することにより、皮膚のハリや弾力性が低下すると考えられている。

ハリや弾力性を維持するには、断片化コラーゲンを分解し、新たなコラーゲンを産生することが必要だ。同社は、断片化コラーゲンの代謝に関する研究を進め、下記の成果を得た。

(1)断片化コラーゲンは線維芽細胞に取り込まれると分解される。線維芽細胞に存在するタンパク質「Endo(エンド)180」が、断片化コラーゲンを認識し線維芽細胞に取り込む役割を果たしている。
(2)「Endo180」が減少すると、新たなコラーゲン産生能が低下する。
(3)「Endo180」はレチノールによって増加し、また、レチノールとコラーゲンペプチドを組み合わせて添加すると「Endo180」がより増加する。

同社は、上記研究成果を踏まえ、「Endo180」を増加させるビタミンA(レチノール誘導体)と、コラーゲンの劣化を抑制できる抗酸化成分「アスタキサンチン」を組み合わせた独自成分「ナノビタミンAx」を開発した。

この成果は、6月24日から国立大学法人長崎大学で開催される「第48回 日本結合組織学会学術大会」にて発表する予定で、今秋発売予定のスキンケア化粧品の開発に「ナノビタミンAx」を応用していく。

Inner Beauty Award 2025 ―受賞商品発表―

  • Byline
  • New
美容経済新聞

美容経済新聞は、日本の美容業界に特化した専門的なニュースを提供するメディアです。業界の動向やトレンド、企業情報、製品情報など、美容に関する幅広いテーマを取り上げています。 編集部では、美容業界の取材や情報収集、分析を行い、業界内外の最新情報を主に美容業界関係者に向けて発信しています。私たちは「キレイをふやす」を企業理念として信頼性の高い情報提供を通じて美容業界の発展に貢献すべく努力しています。

  1. 秋に持ち越さない“夏バテ肌”──紫外線・冷房ダメージを整える方法

  2. 「つながらない時間」が新しい美をつくる─短期デジタルデトックス市場に注目

  3. AIロボット運動会に映る覇権争い──美容市場を変革するBeautyTech戦略

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP