回復時間の短縮を可能にした新しい美顔レーザー
2016.07.27
国際部
若返り美顔術のための新規レーザー技術に関する評価が7月18日、「Lasers in Surgery and Medicine」オンライン版に掲載された。
この新規技術は、医療用として最も広範に使用されているEr:YAGレーザーに、空間的に変調されたアブレーション(Spatially Modulated Ablation:SMA)を組み合わせたもので、フランスHenri Mondor病院のBarbara Hersant医師らによる研究。しわや肌の質感に老化を感じる34人の患者に対する新レーザーの効果と安全性を検証した。患者はフィッツパトリック分類でI~IVの肌タイプ、うち半数はタイプIIIだった。中1カ月をおいて、2回のレーザー治療を実施した。
治療6カ月後には、医師による判定で、肌の弾力に有意な改善が見られた。肌のハリ、粘弾性にも有意な改善があった。しわの改善と若返りの指標であるFACE-Qスコアも改善した。結果、年齢鑑定視覚的アナログ尺度により、1カ月後には2.92歳、6カ月後には4.13歳若く見えることがわかった。
研究者らは「Er:YAG+SMAレーザーは顔の若返り術に効果的であり、その安全性も確認できた。また、炭酸ガスレーザなどの従来のレーザーに比べて回復時間が短かった」と述べている。