概要
孔雀石(マラカイト)は銅を含んだ美しいグリーン色の準宝石で、和名は縞目模様が孔雀の広げた羽のように見えることに由来している(欧語表記はアオイ科の植物を意味するギリシャ語に由来)。紀元前2000年ごろのエジプトでは粉末にしたものをクレオパトラがアイシャドーとして使用していたと伝えられている。現代ではパワーストーンとして人気がある一方で、孔雀石を細かく砕いて何日もかけて抽出したエキスに活性酸素を抑制する作用があることがわかり、「エイジングケアの青い宝石」と呼ばれ化粧品としても注目されている。
美容へのアプローチ
銅の作用により、真皮にある線維芽細胞で作られるコラーゲンやエラスチンの量が増えることで体内のコラーゲン合成が活発になり、ブライトニングや保湿効果をもたらし、肌が本来持っているハリや弾力の向上に導く。さらに肌にダメージを与える活性酸素を除去し、また皮膚細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進する働きもあるため、老けた印象を与えてしまうしみ、しわ、たるみなど肌の悩みに健康的にアプローチして目立たなくさせるなど、エイジングケア対策においても期待されている。