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エナジードリンクで急性肝炎例

エナジードリンクによる急性肝炎の報告が11月1日、「BMJ Case Reports」オンライン版に掲載された。

日本では自動販売機での購入も可能なエナジードリンクだが、カフェインと砂糖の含有量の高さなどで、海外では未成年に有害であるとして禁止を訴える声もある。短期的な興奮性の増強による不眠、イライラなどの症状、また興奮性反応が収まった後の疲労感や倦怠感などを訴える人も多い。今回は、レアケースとしながら、エナジードリンクによるものと思われる急性肝炎の症例が報告された。

患者は50歳男性。既往症なしの健康体。診察で倦怠感、食欲不振、腹痛、吐き気、嘔吐、黄疸、暗色尿があった。診察以前の3週間毎日4-5本のエナジードリンクを飲用。検査により黄疸と右上腹部腹部圧痛、慢性C型肝炎感染によるトランスアミナーゼ上昇を確認した。

超音波スキャンで胆嚢壁肥厚、肝生検で胆汁うっ滞と重度の急性肝炎を確認した。この患者の急性肝炎の原因は過剰なエナジードリンクの摂取によるものと考えられた。得根時―ドリンクだけでなく、ほかのハーブ系飲料や店頭販売のサプリメントは、特に急性肝炎患者の原因として考慮すべきとされた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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