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新生児の皮膚バリア機能を阻害しないヒマワリ油

新生児の皮膚バリア機能におよぼすヒマワリ種子油の影響を調査したパイロット研究が1月10日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

出生後最初の週のスキンケアは、皮膚のバリア機能に影響を与える。早産児に天然成分のオイルを使うことが検討されているが、新生児の皮膚バリア機能発達におけるヒマワリ油の保湿効果を比較するデータはなかった。

今回行われた無作為化臨床試験では、出生後72時間以内の健康な満期新生児50人を対象とした。皮膚に塗布するオイルをベビーローションとしたグループとヒマワリ油にしたグループに分けた。皮下バリア機能は、経皮水分損失(TEWL)、角質層水和(SCH)、皮脂および皮下pHの非侵襲的評価を実施。試験開始と5週間後、3つの解剖学的領域(前部、腹部および大腿部)において評価した。

両グループで皮膚pHは低下し、SCHはベースラインと比較して5週目に測定された全ての領域において統計的に有意に増加した。 TEWLは、両グループ、ベビーオイルグループの上肢、およびヒマワリ油グループの腹部および前腕で統計的に有意に減少した。ベビーオイルとヒマワリ油のどちらも健康な新生児の皮膚バリア機能を損なうことはなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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