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摂食障害は中年女性にも多い

女性の摂食障害は中年期にも多いという研究結果が1月17日、「BMC Medicine」オンライン版に掲載された。

女性の摂食障害は若い女性に多いとされ、その研究も若年女性を対象としたもののみがなされてきた。今回、アメリカ・ニューヨークにあるマウント・シナイ医科大学に研究者らが英国エイボン縦断研究(ALSPAC)に登録した計5658名の女性を対象として大規模コホート研究を実施した。摂食障害の診断は、構造化インタビューを用いて行われた。

その結果、中年になるまでに摂食障害を経験した女性は15.3%。中年女性で最近1年以内に摂食障害を経験したという女性は3.6%だった。年少時の性的虐待の経験はむちゃ食い/吐き戻しの摂食障害と関係していた。外部要因思考(うまくいかなかった原因を他人や外部に求める)はむちゃ食いの摂食障害と関連していた。年少時の生活習慣と対人関係の感受性はすべての摂食障害に関連していた。慢性、新規発症を問わず中年女性の摂食障害はかなりの罹患率ということが分かった、また、ほとんどのケースで治療を受けていなかった。研究者らは、摂食障害を人生の全時期において罹患する疾患として捉えなおすことが必要としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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