アメリカで市販されている成人用マルチビタミン/ミネラル製品の成分分析結果についての評価が「The American Journal of Clinical Nutrition」2月号に掲載された。

米国の成人が最もよく使用する栄養補助食品のマルチビタミン/ミネラル製品（MVM）は、保存期間中の栄養素の損失を補うために、製造時にはいくつかの成分がラベル表示を超える量で添加されている。今回の調査では、マルチビタミン/ミネラル製品の表示された成分量よりもどのくらい多いか、また調査に基づく栄養摂取量の正確な推定値を算出した。

その結果、18の栄養素のうちの12の栄養素について、ほとんどの製品は推奨許容量以上の表示をしていた。全ての成分（チアミンを除く）の平均測定含有量は、表示された量（この時点ですでに過剰量）を超えていた。プラチナ、マンガン、マグネシウム、ナイアシン、リン、カリウム、葉酸、リボフラビン、ビタミンB-12、C、Eは1.5〜13％、セレンとヨウ素は約25％、表示量より多かった。普通の食物とサプリメントを組み合わせた場合、栄養過剰摂取となり、意図しない健康影響をもたらす可能性があると研究者らは述べている。