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サプリ含有のメラトニン、記載と異なる事例多い

市販のサプリメントに含まれるメラトニンの含量が大きく異なることが分かったと2月14日、アメリカ睡眠医学学会のプレスリリース伝えた。研究の詳細は2月15日、「Journal of Clinical Sleep Medicine」に掲載された。

メラトニンは脳の松果体で産生される天然ホルモンで、概日リズム調節作用があり、睡眠のリズム司る化学物質として知られる。サプリメントとしては、不眠治療のみならず、睡眠覚醒リズムの乱れによる睡眠の質の低下にも有効とされ、人気が高い。米国国立衛生研究所の国立保健統計局のデータによれば、米国成人のメラトニンサプリメント服用は、2007年の0.6%から2012年には1.3%に倍増した。推定3億6500万人が、過去30日間にメラトニンの服用経験があることになる。

このダイエットサプリメントのメラトニン含量は、しばしばラベルに記載されているものとは大きく異なることが示唆されている。今回の調査は、カナダで販売されている31のサプリメントをオンタリオ州ゲルフ市内で購入して分析した。その結果、71%以上のサプリメントで誤差10%以内にはおさまらず、83%少ないものから478%多いものまで大きな違いがあった。同一製品間のロットによる違いは465%あることもわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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