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ドライアイの症状緩和には仰向けで寝ること

仰向けで寝るとドライアイ症状が改善されるという研究が4月11日、「Cornea」オンライン版に掲載された。

今回の研究は、ドライアイ症状を訴える患者100人および年齢をマッチさせた対照群25人の単一施設横断単盲検非無作為化研究だった。2種類の質問票を用いて、患者の睡眠習慣を解析し、眼表面疾患指数を評価した。ドライアイ重症度をフルオレセイン角膜染色およびリサミングリーン染色、シルマー試験第1法、涙液浸透圧、および臨床検査を基に評価した。

その結果、リサミングリーン染色スコアは、仰臥位の方が左側臥位に比べて優れており、統計学的有意差があった。眼表面疾患指数スコアも、右または左側臥位で寝る患者の方が仰臥位の患者よりも高かった(P<0.05)。睡眠姿勢とマイボーム腺機能障害の程度には統計学的に有意な相関はなかった。ドライアイはその原因にさまざまなものが上げられる多因子性疾患である。これまでのところ、睡眠姿勢とドライアイとの関連が示されたことはなく、この論文が初めての報告となる。著者らは「側臥位または腹臥位で寝る患者は、睡眠姿勢を仰臥位に変えると、ドライアイおよびMGDが軽減する可能性がある」と述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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