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太りすぎもやせすぎも片頭痛のリスク

アメリカ神経学アカデミー(AAN)の学会誌「Neurology」オンライン版に4月12日、体重が多すぎても少なすぎても片頭痛の原因となりうるという論文が発表された。

AANのメンバーでもあるジョンズ・ホプキンス大学医学部のB. Lee Peterlin博士は、「肥満および体重不足が片頭痛の潜在的な修正可能性のあるリスク因子であるため、これらのリスク要因の認識は片頭痛患者と医師にとって不可欠」と述べた。

今回の研究は、12件の研究(参加者28万8981人)を対象にメタアナリシスを実施。年齢と性別で調整したところ、肥満の人(BMI30以上)では適正の体重の人よりも片頭痛を起こす可能性が27%高く、やせすぎの人(BMI18.5未満)では13%高かった。Peterlin博士は「肥満と片頭痛のリスクは、片頭痛と双極性障害および虚血性心疾患と同等の中程度の関連である」、また「体組成が片頭痛にどのように影響するかははっきりわかっていない。脂肪組織または体脂肪は、片頭痛の発症または誘発に役割を果たす可能性のある広範な分子を分泌している。身体活動、薬物療法、うつ病などの要因が、片頭痛と体組成との関係に影響を及ぼしている可能性もある」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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