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女性型脱毛症へのPRP注射は安全で有効

女性型脱毛症への自己多血小板血漿注入療法(Platelet Rich Plasma:PRP)を検討した論文が5月16日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

女性型脱毛症は閉経後以降の女性に特に多く見られる症状で、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れるために起こるといわれている。頭頂部や髪の分け目を中心に毛の本数が減る、細くなる、毛髪の成長が遅いなどの特徴がある。自己多血小板血漿注入療法(PRP療法)は、近年多くの医療分野で実用化が進んでいる再生医療の一つ。今回の試験では、女性型脱毛症に対する安全性と有効性の検討を目的とした。

女性型脱毛症の30人の女性患者を対象に、PRP療法グループと生理食塩水のプラセボグループの2つに分けて最大4回の注射を実施。最後の注射から6か月間の追跡調査を行い、主観的および客観的に評価した。毛髪測定器(フォリスコープ)で測定した結果、PRPグループとプラセボグループには毛髪の密度と太さに統計学的有意差があった。全体写真は、毛髪の量および質の有意な改善を示し、PRP注射部位における高い患者満足度を示した。これらの結果は6か月の追跡期間中も維持された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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