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女性の尿失禁に「電気鍼」が効果示す

腹圧性尿失禁女性に電気鍼で効果が見られたことが6月20日、「The JAMA Network」オンライン版に掲載された。これまでも腰仙部への鍼が失禁に効果があることは知られていたが、今回の研究はこれをシャム(疑治療)と比較評価したもの。

2013年10月から2015年5月に、中国の12の病院で登録された腹圧性尿失禁の女性患者504人(平均年齢55.3歳)を対象とした。うち482人が試験を完了した。対象者はシャム治療と電気鍼治療の2グループに分けられ、それぞれ6週間以上、18回の治療を受けた。効果は、パッド試験によって測定した試験終了時の尿漏れ量の変化および平均72時間の尿失禁エピソードとした。

その結果、6週時の電気鍼群の平均尿漏れ減少量(-9.9g)はシャム群(-2.6g)よりも大きく、平均差7.4g(95%信頼区間4.8-10.0、P<0.001)だった。治療関連有害事象はすべて軽度で、電気鍼群1.6%、シャム群2.0%に発生した。平均72時間の失禁エピソードは正鍼群でより減少し、その差は1~6週目に1.0エピソード(95% CI, 0.2-1.7; P = .01)、15~18週目に2.0エピソードだった。治療関連有害事象はすべて軽度で、電気鍼群1.6%、シャム群2.0%に発生した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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