ナッツを食べる人はダイエット成功の可能性高い
2017.09.28
国際部
食生活にナッツ類を取り入れている人は、そうでない人よりも栄養バランスが良いという研究結果が9月21日、アメリカ疾病予防管理センター(U.S. Centers for Disease Control and Prevention)発行の「Preventing Chronic Disease」オンラインに掲載された。アメリカ疾病予防管理センターはアメリカ合衆国保健福祉省所管の感染症対策総合研究所でジョージア州アトランタにある。略称CDC。
ナッツは、その他の栄養豊富な食品と一緒に食べることで肥満率や肥満関連の慢性疾患リスクを軽減する可能性がある。この仮説を基に、アラバマ大学バーミンガム校のSamara R. Sterling博士らは、2011~2013年にかけてアラバマ州とミシシッピ州の農村部に暮らすアフリカ系アメリカ人女性383人を対象とする調査を実施した。減量介入を行った2年間にわたって、ナッツおよびその他の食品(果物、野菜、赤肉または加工肉、添加砂糖)摂取量、BMIの変化をモニターした。結果の統計処理は、ナッツ摂取者とナッツ非摂取者の食物摂取中央値の差を比較にMann-Whitneyテストを、グループ間のBMI差の確認にt検定を、混合線形モデルは、ナッツ摂取量とその他の食品群の摂取量およびBMIとの関連に混合線形モデルを用いた。
その結果、ナッツ摂取者はナッツ非摂取者に比べ、より多くの果物や野菜を食べ、赤身の肉を食べなかった。ナッツ摂取者は、ナッツ非摂取者よりもBMI値が低かった。2年間の調査終了までの減量は、ナッツ摂取者では顕著だったが、カロリー摂取量や運動量を考慮したのちでも、ナッツ非摂取者では有意な体重減少は見られなかった。