2017年上半期の化粧品、輸出が輸入を初めて上回る

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2017.10.19

編集部

横浜税関の調べによると、2017年上半期の化粧品の輸出金額が輸入金額を初めて上回ったことがわかった。また、横浜港の輸出金額が全国第1位だった。

2017年上半期の全国における化粧品の輸出実績は、数量が前年同期比 20.9%増の5万9053トン、金額が同33.6%増の1751億5400万円だった。このうち横浜港においては、数量が同34.5%増の1万2946トン、金額が同55.4%増の349億8300万円となった。

なお、全国の輸出実績は、数量では3年連続、金額では4年連続で過去最高を記録。また、横浜港では、2016年の輸出数量・輸出金額が過去最高となった。

港別に輸出状況を見ると、2017年上半期の横浜港は数量で全国の21.9%、金額で20.0%のシェアを占めており、輸出金額で全国第1位の輸出港となっている。横浜港からの輸出が多い要因としては、関東近郊に化粧品製造工場や化粧品を保管することができる物流倉庫があることなどが挙げられる。

国別の輸出状況については、2017年上半期は、全国では88カ国、横浜港では52カ国へ化粧品が輸出されている。全国の国別輸出金額を見ると、1位香港(構成比31.7%)、2位中国(同25.4%)、3位大韓民国(同10.5%)。横浜港の国別輸出金額を見ると、1位香港(構成比29.1%)、2位中国(同24.2%)、3位台湾(同14.5%)となっている。

全国の国別の輸出金額推移をみると、1991年から2013年までは台湾が1位だったが、2014年以降に急激な伸びを見せた香港が1位、中国2位となった。輸出増加の背景としては、日本を訪れるアジア等からの観光客の増加によって、現地における日本製化粧品の人気が高まっていること、中国からの観光客が香港で日本製化粧品を購入していくこと、中国においては、これまで化粧をしていなかった層に化粧の文化が浸透してきたこと、若い世代の消費が拡大していること、電子商取引による購買が急増していること等が要因となっているようだ。

日本製化粧品の品質・安全性の高さが海外からの人気を支えていることなどから、化粧品は今後も好調に推移するものとみられる。

参考リンク
横浜税関

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