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DIC子会社がコスモス認証取得、化粧顔料市場でシェア26%目標

DIC株式会社(旧大日本インキ化学工業)100%子会社で米法人のサンケミカル社(米国ニュージャージー州)は、化粧品用無機顔料「サンピューロオキサイドシリーズ」について天然系化粧品の欧州統一基準「コスモス認証」(COSMOS)を取得(2017年5月)した。

同シリーズは、酸化鉄や酸化チタンなどの天然系無機原料を独自の精製技術により重金属含有量の低減を実現した化粧品顔料。ファンデーションや化粧下地、マスカラなどに多用されている。
サンケミカル社がコスモス認証を取得したのは、サンピューロオキサイドシリーズのベンガラ(赤系)、黄酸化鉄(黄系)、酸化チタン(白)、黒酸化鉄(黒)の4品目。4品目とも世界最高水準の重金属を低減していることが共通の特徴。

サンケミカル社がコスモス認証を取得した理由についてDICは、「グループの強みを生かして品質保証や技術サービスの充実に取り組み、合わせてグローバルな法規制に対応してユーザーの海外展開を支援していく」と説く。また、サンケミカル社がコスモス認証を取得した背景には、グローバル市場で化粧品顔料の販売を有利に展開することで、シェアの拡大や収益の向上等に繋げる狙い。

現在、化粧品顔料の販売は、DICが国内市場において「サンクロマ」「サンビューロ」「インテンザ」などの化粧品顔料を40品番(アイテム)以上販売。また、欧米市場は、サンケミカル社が化粧品用無機顔料などを100品番(同)以上販売している。
DICは、中期経営計画「DIC108」の中で、化粧品顔料の販売をグローバル市場において2015年のシェア22%から2018年に26%に引き上げる目標を設定している。

コスモス認証は、天然系化粧品の欧州統一基準。2004年にヨーロッパ化粧品標準基準作業部会が結成され、フランスのコスメビオ社とエコサート、ドイツのBDIH、イタリアのICIA、英国のソイル・アソシエーションが参加して6年間の協議の末、2010年5月に統一基準「COSMOS」を策定。2017年1月から統一基準「COSMOS」に完全移行している。

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