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健康的な朝食に「マッシュルーム」の勧め

キノコ(マッシュルーム)を朝食にとると満腹感が得られるという研究結果が「Appetite」10月号に掲載された。抄録には「Appetite」オンラインからもアクセスできる。また、この論文は10月20日の英国大衆紙webサイト「Daily Mail Online」にも、体重を減らしたいのなら朝食にはソーセージとベーコンの代わりにマッシュルームを注文するとよい。というタイトルで紹介されている。

マッシュルームは肉よりも満腹感を得やすい可能性を示唆した研究はあるが、今回は初めて、たんぱく質含有量を等しくしたマッシュルームと肉での満腹感比較研究が実施された。たんぱく質を同量で換算すると、重量はマッシュルーム226g、肉28g。このマッシュルームと肉の摂取10日間の無作為オープンラベル交叉試験を行った。健康な男女32名(女性17名、男性15名)を対象に、2食分のマッシュルームまたは肉を10日間摂取してもらった。参加者はマッシュルームの朝食後は飢餓感が少なく(p = 0.045)、満腹度が高く(p = 0.05)、食欲が減った(p = 0.03)と報告した。参加者の満足度レーティングには有意差はなかった(p = 0.10)。マッシュルームの摂取は1,2および10日目に繊維摂取量を増加させたが、繊維摂取量の差に統計的有意差が見られたのは2日目のみだった(p = 0.0001)。10日間の試験期間中、マッシュルームの摂取は総エネルギー摂取量に影響を及ぼさなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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