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夕方から夜は過食の危険性が高い

特に疲れがたまった夕方の時間が過食の危険性が高いという研究結果が1月16日、米Johns Hopkins Medicineからプレスリリースされた。研究の詳細は「International Journal of Obesity」オンラインに掲載されている。

今回の研究のため18~50歳の過体重者32名(男性19名、女性13名)を募集した。このうち半数は、以前はむちゃ食いを主とする摂食障害と診断されており、47%はアフリカ系アメリカ人であった。参加者はBMIが28~52で、肥満以外は健康だった。各参加者は8時間の絶食時間後、午前9時または午後4時に608カロリーの液体を食事として摂取した。食事の約130分後に標準的なストレステストを受けた。各参加者からはストレスおよび飢餓ホルモンの測定のため血液を採取し、さらに主観的な飢餓と満腹感を数値で自己評価してもらった。その結果、夕方には飢餓ホルモンのレベルが上昇し、満腹感(または満腹感)ホルモンが減少することがわかった。また、ストレスは夕方により多くの飢餓ホルモンレベルを上昇させる可能性があり、過食症の人にとってホルモンの食欲への影響が大きい可能性があることを示唆している。

ジョンズ・ホプキンス大学の精神医学/行動科学部のSusan Carnell助教授は「私たちの発見は、夜は過食の危険性が高い時期であることを示唆している。ストレスを受けている人やすでに過食の傾向がある人では特に」と述べ、「この事実を知っていれば、一日の早い時間に食事を摂ったり、ストレスに対処するための別の方法を見つけることで、過食のリスクを回避することができる」としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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