コーセーの3Q売上高、5期連続で過去最高に
2018.01.31
編集部
株式会社コーセー(東京都中央区)は31日、2018年3月期第3四半期の売上高が前年同期比16.2%増の2235億6600万円、当期純利益が同32.8%増の247億2400万円となったと発表した。主⼒の『コスメデコルテ』『アルビオングループ』『タルト』が好調を維持し、同期間としては5期連続で過去最高の売上となった。
化粧品事業については、ハイプレステージ領域において、国内外の百貨店を中心に保湿美容液『モイスチュア リポソーム』のキャンペーンを展開した『コスメデコルテ』、高級スキンケア製品などが好調だったアルビオン、店頭販売・Eコマースともに高成長が続く米国タルト社が業績を牽引した。
さらに『ジルスチュアート』、『アディクション』などメイク系ブランドも好調に推移。また、プレステージ領域においては、プロモーションを通じて季節に応じた使用提案を行った『雪肌精』や、ブランド認知拡大を図るため継続的なキャンペーンを展開した『ONE BY KOSÉ 薬用保湿美容液』など、各ブランドでお客づくりに取り組んできた。これらの結果により、化粧品事業の売上高は前年同期比19.1%増の1686億9400万円となった。
コスメタリー事業については、新製品を投入した『クリアターン』、新ラインが好評な『ジュレーム』などの重点カテゴリーブランドの育成に注力したコーセーコスメポートが牽引したほか、『ファシオ』『ヴィセ』『ネイルホリック』などのセルフメイクブランドがそれぞれ複数のカテゴリーでシェアを拡大するなど好調に推移。これにより、同事業の売上高は前年同期比8.4%増の530億9100万円となった。
アメニティ製品の販売やOEM生産などを展開するその他の事業については、売上高は前年同期比4.8%増の17億8000万円となった。
地域別売上⾼を見ると、全地域でプラス成⻑。海外売上⾼⽐率は5.8ポイント増の23.7%となった。日本は依然としてインバウンド需要が旺盛で、アジアについては中国でEコマースが成⻑を続け、韓国で免税チャネルが好調だった。北米はタルト社の売上が貢献している。
2018年3月期通期の売上高は前期比12.5%増の3000億円、当期純利益は同25.1%増の271億円を見込んでいる。
- 参考リンク
- 株式会社コーセー