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肥満手術前の短期ダイエットで手術効果増大

肥満手術の前に減量しておくと、術後の回復および減量の成功が早いという研究結果が2月2日、「Journal of the American College of Surgeons」オンラインに掲載された。この研究は、2017年12月に米国バージニア州ホットスプリングスで開催された学術会議「Southern Surgical Association 129th Annual Meeting」で発表されたもの。

肥満手術の前に体重を落としておくことは奨励されているが、実際に手術後の結果に影響するかどうかは明らかではない。今回の研究は、スリーブ状胃切除手術またはルーワイ胃バイパス術前4週間の体重減少プログラムの実施が、術後転帰にどう影響するかを検討した。スリーブ状胃切除手術の167人、ルーワイ胃バイパス術の188人を対象とした。体重減少プログラムで8%以上の減量に成功した患者(224人)とそうでない患者(131人)にわけて分析した。

その結果、術前に8%以上の減量を達成していた患者では術後3カ月の体重減少率が高かった。手術時間および入院期間も減量達成患者で短かった。再入院および再手術率には差はなかった。線形回帰分析によると、術前の減量達成患者は、術後12か月に7.5%以上の体重減少がみられた。肥満手術前の減量は手術の成功とより大きな減量効果が期待できるとされた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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