PUVA療法とナローバンドUVB、手湿疹への効果確認
2018.03.28
国際部
ステロイド治療で効果の見られなかった手湿疹への紫外線治療の効果を確認した研究結果が3月14日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。一般的な炎症性皮膚疾患である手湿疹に対して、ソラレン–紫外線A(PUVA)とナローバンド紫外線B(NB-UVB)という2つの治療法を比較した先行研究を実施した。PUVA療法、NB-UVB療法とも現在、アトピー性皮膚炎や日光角化症治療に用いられている。
合成副腎皮質ホルモンクロベタゾールプロピオン酸エステル0.05%軟膏に無反応の手湿疹患者60人を対象に、12週間の試験を実施した。対象者を週1回のPUVA群またはNB-UVB群に無作為に割り付け、4週間ごとに評価した。主要評価項目は、12週時の医師総合評価(PGA)における「完全消失」または「ほぼ消失」の達成率とした。両群の23例ずつが試験を完了した。PUVA群では5人が「完全消失」または「ほぼ消失」を達成した。NB-UVB群では2人が達成した。PUVA療法およびNB-UVB療法ともに手湿疹の重症度を低下させることが明らかになった。