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アンチエイジング効果も期待の茶の実オイル

茶の実(Camellia assamica)から採れるオイルの抗酸化および保湿効果を調査した研究結果が7月1日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。茶の木はツバキ科であり、実の部分には高純度のオイルが含まれている。これまであまり活用されてこなかった部分のため、その可能性に注目が集まっている。

茶の実オイルは、市販のその他のオイルと比較して有意に高い脂質過酸化阻害およびDPPH法で測定したラジカル消去能を有していた。茶の実オイルの脂質過酸化阻害は37.5mg/mLで39.2%±0.6%であり、DPPHアッセイのIC50値は70.8±27.1mg/mLだった。茶の実オイル、市販オイルおよび酢酸トコフェロールを塗布した後の皮膚の水分含量は、いずれも未処理の皮膚よりも有意に高く、保湿効力は時間と共に増加を示した。

マイクロエマルジョンにした茶の実オイルのラジカル消去能および抗酸化効果は、安定性試験後でさえ、天然油よりも有意に高かった。研究者らは、茶の実オイルをマイクロエマルションに組み込むことにより、抗酸化活性が高まり、アンチエイジング用化粧品として有益であることが示されたと述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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