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中年女性の体重減少は将来の骨折リスクと関係

骨粗鬆症研究(Study of Osteoporotic Fractures)の長期データから、女性の体重の減少と健康との関連を調査した結果が8月27日、「Journal of the American Geriatrics Society」オンラインに掲載された。

研究では、高齢女性(1986~88年の調査開始時に平均68歳)1323人を20年間追跡調査した。20年間にわたって平均8回の体重測定を実施し、ロジスティックおよびCox比例ハザードモデルを使用して、20年間の体重測定値の変化が股関節骨折、転倒、身体能力および死亡率に関連していたかどうかを評価した。

年齢、カルシウム摂取、歩行速度などで調整後のモデルで、20年間で9kg未満の体重減少があった女性は、死亡リスクが74%大きく、股関節骨折リスクが約2倍高かった。80歳以上の高齢女性では、それ以前の60歳代からの20年で中程度の体重減少(9kg未満)は、股関節骨折、身体機能低下、死亡の各リスクと関連していた。しかし、体重減少と転倒リスクには関連はなかった。今後の研究では、体重減少の原因が自発的なダイエットによるものか、自然な現象なのかを区別することが必要と示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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