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肥満治療薬「BELVIQ」の安全性が確認される

アメリカで承認されている肥満症治療薬「BELVIQ」の心血管安全性に関する臨床試験の結果が8月26日、「New England Journal of Medicine」オンラインに掲載された。BELVIQは、食欲を調整する選択的セロトニン2C受容体アゴニストlorcaserin製剤である。

過体重または肥満のアテローム性心血管疾患患者または複数の心血管危険因子を有する患者を、BELVIQ(10mgを1日2回)投与するグループとプラセボ投与のグループに無作為に割り付けた。安全性の評価は、主要心血管イベント(心血管死、心筋梗塞または脳卒中の複合)発生率とした。

その結果、1年時に5%以上の減量がBELVIQグループの患者5135人中1986例(38.7%)、プラセボグループ5083人中883例で成功した。BELVIQグループでは、血圧、心拍、血糖コントロール、脂質などの値が有意に良好だった。中央値3.3年の追跡で、1年あたり主要心血管イベント発生率はBELVIQグループ2.0%、プラセボグループ2.1%だった。心臓疾患リスクの高い肥満患者への肥満治療薬BELVIQは、心臓血管イベントの発生を増加せず、減量に効果的なことが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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