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血清ビタミンD値、心肺機能と関連

カルシウムの吸収を助けて骨の健康に欠かせないビタミンDと心肺機能との関連を調査した結果が10月30日、「European Journal of Preventive Cardiology」オンラインに掲載された。血清ビタミンD濃度と心肺機能の関係を調べた研究はいくつか報告されているが、相反する結果が出されている。

今回の調査では。米国国民健康栄養調査(2001-2004)のデータを用いて、ビタミンDレベルと心肺機能との間の関連性を調べた。分析対象者1995人のうち女性は45.2%、白人は49.1%、平均年齢は33±8.6歳だった。

分析の結果、血清ビタミンDレベルの最高四分位の参加者は、最低四分位の参加者よりも有意に高い心肺機能を有していた。年齢、性別、人種、体格指数、高血圧、糖尿病、喫煙、C反応性蛋白質、ヘモグロビン、糸球体濾過率といった潜在的な交絡因子で調整後も、同じ傾向が確認された。未調整の線形回帰統計では、血清ビタミンDレベルの増加と、心肺機能を評価する最大酸素量(VO2max)の有意な増加の関連が認められた。

血清ビタミンD値と心肺機能の間に独立した堅固な関連性があることが示された。研究者らは、心肺機能に対するビタミンD補給の影響を調べる臨床試験でその結果を検証する必要があると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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