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世界のセルフタン製品市場が堅調

世界のセルフタンニング製品市場は堅調に拡大しているようだ。グローバルリサーチ会社 Technavioは、このほど発表したレポート「 Global Self-tan Products Market 2019-2023」で、2019年から2023年の期間中に5%以上の年平均成長率(CAGR)を獲得すると予測した。予測期間中におおよそ1億9100万ドルの売上の伸びを見込んでいる。市場拡大を牽引する主要な要素として、天然および有機成分を利用した製品の出現、多機能なセルフタン製品の開発加速などが分析されている。

セルフタン製品に天然および有機成分を組み込むことは、皮膚により安全であると考えられ、有害な副作用がなく、ほとんどの合成製品よりも高品質であると考えられているという。アルガン油、ホホバ油、ココナッツオイル、シアバター、モノイデタヒチ油、紅茶エキス、アロエベラゲル、ハニーなどの有機成分で作られたセルフタン製品は日焼けを提供するだけでなく、皮膚に潤いを与える。消費者は、これらの利点を重要視し、天然および有機のセルフタン製品の人気が高まり、予測期間中に世界のセルフタン製品市場が成長する可能性があると分析。

セルフタン製品はローション、ジェル、スプレー、クリーム、ムースなど製品開発の幅が広がっているほか、セルフタンニング機能だけでなく、アンチエイジング、スキンモイスチャライジング、鎮静剤などの複数の効果を提供する製品開発が進んでいる。このような多機能製品の需要は、先進国、特に米国、ドイツ、カナダ、英国で高くなっている兆候がみられる。スキンケアとセルフタン製品のコンバージェンスは、セルフタン製品の販売を大幅に促進し、大きな成長機会を提供すると予測している。

同レポートで扱っている主要企業には、エステ・ローダー・カンパニー、花王株式会社、ロレアル・グループ、プロクター・アンド・ギャンブル、ユニリーバなどが含まれる。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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