世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ドイツ調査:18歳以上の皮膚疾患罹患率は65%と高い

皮膚疾患は疾患の原因として4番目に多いとされているが、受診する人はそれほど多くはない。そのため、医療機関からの報告ベースによる有病率は過小である可能性がある。今回、実生活ではない状況下での人々の皮膚疾患罹患率を調査した結果が319日、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」オンラインに掲載された。

対象は、ドイツで開催された「2016年ミュンヘンオクトーバーフェスト」の中のイベント「Bavarian Central Agricultural Festival」を訪れた客とした。期間は9日間で、無作為にスクリーニングを実施し、18歳以上の男女2701人の参加者を得た。

その結果、皮膚の異常が認められたのは参加者のうち1662人(64.5%)だった。日光角化症(26.6%)、酒さ(25.5%)、湿疹(11.7%)がよく見られた皮膚疾患で、罹患率は年齢とともに増加し、女性(58.0%)よりも男性(72.3%)の方が多かった。臨床検査では、罹患した参加者の3分の2近くが彼らの異常な皮膚所見に気付いていないことを示した。研究者らは「皮膚疾患に対する人々の知識を向上させ、世界的な負担を減らすためには、さらなる情報と啓発キャンペーンが必要」としている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP