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銀杏エキスにアクネ菌に対する抗菌活性があることを発見

中国の研究者らがイチョウ種子抽出物に皮膚に存在する菌に対する抗菌活性を見出したという研究論文が416日、「Frontiers in Microbiology」オンラインに掲載された。中国原産のイチョウは観賞用として、またその種子は漢方薬、食用、医療材料として使用されている。西洋医学では葉の抽出物の神経保護効果が注目され、その流通量も増加している。さらに、ここ数十年で抗菌活性にも多くの注目が集まっていたが、その多くは葉の抽出物だった。

今回の研究は、16世紀の本草学・薬学書である「本草綱目」に記載された処方箋を再検討し、皮膚感染症に対するイチョウ種子の効果を調査した。皮膚および軟部組織感染症(SSTI)に関連する病原体(黄色ブドウ球菌、アクネ菌、肺炎桿菌、アシネトバクター、化膿連鎖球菌)に対して、イチョウ種子抽出物の抗菌アッセイを行った。その結果、イチョウの種皮と未熟種子がグラム陽性の皮膚病原体(アクネ菌、黄色ブドウ球菌、および化膿連鎖球菌)に対して抗菌活性を示すことを実証した。また、抗菌活性に関連する1つの化合物、ギンクゴリン酸(ginkgolic acidC151を同定した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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