韓国LGグループの化粧品・健康食品会社LG Household & Health Care（LG生活健康）は、化粧品大手エイボンの北米地域を統括するニューエイボンを買収すると、このほど発表した。ニューエイボンの株式100％をエイボン・プロダクツ社および投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントから現金1億2500万ドルで取得する。LG生活健康は、現在、アメリカ市場で自社ブランド「belif」、「 The history of Whoo」などの化粧品販売を手掛けており、今回の買収で北米市場でのポートフォリオを拡大させる。買収取引は米国における規制当局の承認を得て、 2019年9月30日までに完了する予定。
ニューエイボンは、エイボン・プロダクツが2016年に 民間投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントに売却された後、エイボン・プロダクツから独立して設立された会社。米国、カナダ、プエルトリコでエイボンブランドの化粧品、パーソナルケア、健康栄養食品などの販売を展開しているが訪問販売ビジネスの減速で業績低迷が続いている。
LG生活健康は18年、日本でエイボンブランドの化粧品販売を手掛けるエイボン・プロダクツ株式会社（東京都新宿区）を105億で買収した。今年2月には、エイボン・プロダクツ（ロンドン）から中国事業部門を約4700万ドルで譲渡することで合意している。北米市場およびアジア市場での勢力を強化してグルーバルプレゼンスを高める狙いのようだ。
