世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

光老化に対するトリクロロ酢酸ピーリング

紫外線の曝露によって引き起こされる光老化(外因性老化)に対するトリクロロ酢酸によるピーリングの効果を評価した比較試験の結果が10月11日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

対象は光老化尺度のGlogau photoaging scale タイプIIおよびIIIの高齢女性患者40人。各20人ずつ、70%グリコール酸と35%トリクロロ酢酸の併用ピーリングと、15%トリクロロ酢酸単独ピーリングのグループに無作為化し、有効性と忍容性を比較した。各グループの患者は間隔を14日空けて、5回のピーリングセッションを受けた。水分補給、弾力性、メラニン指数、および紅斑指数、しわの深さと量の皮膚老化パラメーターは、治療前、各セッション前、および最後のセッションから3か月後に調査した。被験者の知覚によるピーリング効果の改善にはピーリング方法による差はなかった。また、治療中止が必要な有害事象はどちらのグループでも観察されなかった。

15%トリクロロ酢酸ケミカルピール塗布の前にグリコール酸を追加すると、光老化パラメーターのトリクロロ酢酸誘発性(皮膚の弾力性と水分補給の増加、メラニン指数と紅斑指数の減少)が大幅に改善された。35%トリクロロ酢酸による単剤ピーリングは、許容性は低いものの、しわの改善により効果的だった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP