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ローヤルゼリーとコラーゲンペプチドで抗老化効果

ローヤルゼリーにコラーゲンペプチドを調整したERJ-CPのショウジョウバエにおける酸化ストレスと抗老化効果を検討した論文が10月15日、「Food and Chemical Toxicology」オンラインに掲載された。

抗酸化と抗老化の両方の効果を発揮する栄養補助食品の開発を目的に、酵素処理ローヤルゼリー(enzyme-treated royal jelly:ERJ)とコラーゲンペプチド(CP:collagen peptide)を混合したペプチドERJ-CPの試験が実施された。in vitroで強力な抗酸化活性を示したため、引き続いてショウジョウバエをモデル動物として使用したin vivoでERJ-CPの抗老化効果を評価した。

その結果、ERJ-CPは、H2O2とパラコートで処理されたショウジョウバエの平均寿命を大幅に延長し、ショウジョウバエのマロンジアルデヒド(酸化ストレス指標:MDA)とタンパク質カルボニル(PCO)のレベルを低下させた。さらに、3µmg/mLのERJ-CPで、自然老化したショウジョウバエの寿命を11.16%延長した。ERJ-CPは、総スーパーオキシドジスムターゼ(T-SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)、カタラーゼ(CAT)のレベルを上方制御し、MDAおよびPCOの含有量を下方制御することが可能だった。ERJ-CPの摂取により、ショウジョウバエの摂餌量、体重、運動能力が増加した。これらの結果から、ERJ-CPがショウジョウバエに対する抗酸化および抗加齢効果の両方の役割を果たし、抗加齢効果が酸化的損傷を軽減することにより達成されることを示した。研究者らは、ERJ-CPは抗酸化および老化防止効果を備えた健康促進成分として開発可能であると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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