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脂肪燃焼サプリによる急性肝障害4例の報告

脂肪燃焼サプリによる急性肝障害の症例4件が11月6日、「Nutrition」オンラインに掲載された。

安全な減量法であると認識されている天然由来の脂肪燃焼サプリによる肝障害の症例が報告された。患者は、2010年5月から2015年7月までにスロベニアのUniversity Medical Center Ljubljanaの消化器科または肝臓科に入院した4人だった。

1人目は57歳女性。スピルリナ(green-blue algae spirulina)サプリメントの摂取で急性肝不全を発症し、肝移植による治療が必要だった。
2人目は52歳女性。緑茶サプリメントの摂取で肝炎および胆汁うっ滞を有する急性肝炎を発症したが、症状は自然に消散した。
3人目は45歳女性(本文中55歳との記載もあり)。グリーンコーヒービーン(生豆)のサプリメント6錠の摂取で胆汁うっ滞性特異的肝障害を発症し、入院中2回の手術を受けた。
4人目の女性は2010年57歳時にChili Burn(緑茶葉、ショウガ、唐辛子、ペパーミント成分含有)、2015年の62歳時にSlimCut(ガルシニアカンボジア、ガラナ、かんきつ類、緑茶葉エキス、オクトパミンHCl、N-アセチル-カルニチン、L-チロシン、白柳の樹皮由来サリシンエキス、ショウガの根粉末、ポリニコチン酸クロム含有)それぞれの摂取後、肝障害で治療を受けた。いずれの症例もその原因にウイルス性、自己免疫性、および代謝性肝疾患が除外され、脂肪燃焼サプリメントが最も可能性の高い病因と考えられた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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