世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

フェノール類等による汚染実態調査結果:EuroMixプロジェクト

EUの資金提供を基盤に欧州26の機関が食品中およびパーソナルケア製品の混合物に関する健康リスクを共同研究するEuroMixプロジェクトの結果の一部が、「Environment International11月号で公表された。

今回発表された結果は、24時間尿サンプル中のフェノールおよびフタル酸エステルのレベルと食品およびパーソナルケア製品からの曝露源を、人間の生体監視(BM)研究を基に特定するものだった。成人男性44人および女性100人を対象に、食物摂取、パーソナルケア製品の使用、現金収支について24時間詳細に記録してもらい、同じ24時間の尿サンプルを収集した。 4種のパラベン、5種のビスフェノール、オキシベンゾン/ベンゾフェノン-3OXBE)、トリクロサン(TCS)、トリクロカルバン(TCC)、および8種のフタル酸エステルと1,2-シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル(DINCH)代謝物の尿中レベルを、高速液体クロマトグラフィーおよびタンデム質量分析で評価した。

その結果、フェノールへの曝露に関連する食品は、肉、パン、飲料、バターと油、フタル酸エステル類への曝露に関連する食品は、菓子、バターと油、フルーツとベリーのほか、広範囲の食品に及んだ。フタル酸エステルへの曝露に関するパーソナルケア製品は、シャワージェル、ハンドクリーム、歯磨き粉、しわ防止クリーム、シェービング製品だった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP