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市販のシリアルバーから高濃度の毒性ミネラル

市販の低カロリー食品に含まれるミネラル成分についての研究結果が17日、「Food Chemistry」オンラインに掲載された。これらの食品では、主にカロリーおよび栄養素が注目され、含有ミネラルの組成については調査が不十分であるという。

今回の調査対象は、スペインで市販されている73種の低カロリー製品またはダイエット関連製品とした。対象商品はシリアルバー、またはケーキ、置き換え式ダイエット用の食事代替シェイクだった。それぞれの商品の22種のミネラル成分(ヒ素、バリウム、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、コバルト、クロム、銅、カリウム、マンガン、モリブデン、ナトリウム、ニッケル、リン、鉛、トリウム、タリウム、アンチモン、ウラン、バナジウム、イットリウム、亜鉛)含有量と配合を評価した。

その結果、対象商品の一部では、クロムやモリブデンなどの必須微量ミネラルの1日の食事基準摂取量の最大2030%が含まれていることが分かった。しかし、ヒ素、カドミウム、鉛などの有毒ミネラルを大量に含む商品もあった。減量中に高濃度の毒性元素を含む製品を摂取すると、健康リスクが生じる可能性があると研究者らは懸念している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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