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酸化ストレスと食事内容との関係

酸化ストレスは食事の内容よって弱めることができるかを検討した論文が311日、「Journal of food biochemistry」オンラインに掲載された。

体内の酸化ストレスは慢性疾患と関連している。今回の研究は、慢性疾患の中でも代謝疾患を有する患者を対象に、食事内容が酸化ストレスマーカーに変化を与えるかどうかを検証。ここ5年でデータベースのMEDLINEに登録された肥満、高血圧、糖尿病または脂質異常症の患者を対象に実施された無作為化介入試験の結果を分析した。

その結果、高抗酸化およびポリフェノール食品は、糖尿病、肥満、高血圧、および高トリグリセリド血症の人々の血漿抗酸化能力を高め、酸化ストレスマーカーを減少させた。さらに、運動の有無に関わらずカロリー制限による体重減少は、抗酸化能を増加させた。これらの結果より、低カロリー食と抗酸化物質およびポリフェノールの高い食品の組み合わせがより大きな効果をもたらす可能性が示唆された。動物性たんぱく質から植物性たんぱく質への置換や食物繊維の追加などの抗酸化効果を伴う食事の変化は、微生物叢の変化によって酸化ストレスを低下させる可能性が考えられる。「しかし、この側面についてはさらに調査する必要がある」と研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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