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植物性たんぱく質の摂取量が死亡率の低下と関連

植物性および動物性たんぱく質の摂取と死亡率の関連を比較した研究論文が7月13日、「JAMA Internal Medicine」オンラインに掲載された。

たんぱく質の高摂取による健康への効果が注目されている。今回の研究では動物性たんぱく質と比べた植物性たんぱく質、およびその摂取量と全死亡率、また原因別の死亡率との関連を前向きコホート研究で検討した。対象のデータは1995~2011年のUS National Institutes of Health–AARP Diet and Health Studyに登録の男女41万6104人とし、食物摂取頻度アンケートによるたんぱく質摂取の状況を調査した。

観察期間600万9748人年における7万7614人の死亡例を分析した。重要な臨床的およびその他の危険因子で調整後、植物たんぱく質の摂取量の増加は男女ともに全死亡率の低下と関連していた(1SD当たりハザード比0.95)。植物性たんぱく質の摂取量と全死亡率との関係は、喫煙状態、糖尿病、果物の消費、ビタミン剤の使用、自己申告による健康状態のサブグループ間でも同じことが確認された。動物性たんぱく質からのエネルギーの3%を植物性たんぱく質で置き換えると、全死亡率および心血管疾患による死亡率が減少した。特に、全死亡率の低下は、卵たんぱく質および赤身肉たんぱく質の植物性たんぱく質への置き換えで生じていた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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