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筋肉増強剤による正と負の副作用

アナボリックアンドロゲンステロイド(筋肉増強剤)の乱用による副作用を調査したHAARLEM試験の結果が10月10日、「Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports」オンラインに掲載された。

フィットネスセンターに通う男性の約4~6%は、筋肉増強剤を使用していると考えられている。しかし現在、筋肉増強剤の副作用に関する信頼できるデータはほとんど公開されていない。今回、筋肉増強剤使用による正負の影響について、18歳以上の男性100人を対象に検討した。

HAARLEM試験のフォローアップ期間中に、4人が重篤な有害事象(うっ血性心不全、急性膵炎、自殺念慮および潰瘍性大腸炎の悪化)を報告した。すべての対象者は筋肉増強剤の使用中に正の副作用(筋肉の増強)を報告し、すべての対象者は少なくとも1つの負の健康影響を報告した。負の副作用で一般的なものには体液貯留(56%)、興奮(36%)、性欲減退(58%)だった。ニキビは28%、女性化乳房は19%で観察された。筋肉増強剤の投与量と投与期間は、副作用の種類と重症度とは関連していなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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