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学齢期の栄養不良が青年期の身長に影響

200の国と地域における学齢期の子どもと19歳時の身長およびBMIの経時変化を調査した結果が、11月7日「Lancet」オンラインに掲載された。

今回の研究では、Non-Communicable Disease Risk Factor Collaborationのデータベースを用いて、ベイズ階層モデルで、5~19歳までの1歳ごとの年齢層の平均身長と平均BMIの傾向を推定した。

その結果、19歳時(2019年)の平均身長は20cm以上の差があることがわかった。BMIは太平洋諸島、クウェート、米国の男女、南アフリカの女性で高く、インド、バングラデシュ、などの男女、日本とルーマニアの女性で低かった。その差はBMI値で9~10kg/m2だった。5歳時には健康的な身長またはBMIであっても、年齢が上がると徐々に健康の低下がみられる国もあった。サハラ以南のアフリカ、ニュージーランド、米国などの男女で、またマレーシアと太平洋島嶼国の男性、メキシコの女性では、平均に比べ身長が低すぎる、身長に対して体重が多すぎる、またはその両方の不健康な変化が発生していた。

研究者らは「学齢期の子どもから青年期にわたる身長とBMIの軌跡は国によって大きく異なり、これは不均一な栄養の質と生涯にわたる健康上の利点とリスクを示唆する」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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