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UAE市場での化粧品含有の有害防腐剤調査結果

市場に出回るホルムアルデヒドを放出する防腐剤を含んだ化粧品の調査結果が12月1日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

多くのパーソナルケア製品、特に化粧品には有害物質のホルムアルデヒドを放出する防腐剤が含まれており、消費者の健康への潜在的影響が懸念されている。今回、アラブ首長国連邦(UAE)市場のパーソナルケア製品および化粧品に含まれる防腐剤のホルムアルデヒドレベルを調査し、健康と安全の要件への準拠の程度を検討した。調査対象は市販のパーソナルケア製品と化粧品のサンプル69品。を収集し、ホルムアルデヒド含有量を測定するために準備しました。欧州委員会指令82/434/EEC(the Second European Commission Directive 82/434/EEC)および湾岸認証(Gulf Technical Regulation, Safety Requirements of Cosmetics and Personal Care Products)の安全要件に従い、含有のホルムアルデヒドを遊離して特定し、定量分析を実施した。

その結果、最大許容限界が0.2%w/w以下の場合、平均ホルムアルデヒド含有量は0.083(95%CI 0.039–0.13)であることがわかった。調査サンプルのうち13%で推奨されるホルムアルデヒドレベルを超えていた。これらのサンプルのいずれも、遊離ホルムアルデヒド含有量またはホルムアルデヒド放出剤を記載していなかった。研究者らは、防腐剤にホルムアルデヒド放出剤を含む化粧品の規制と検査を改善し、調査を実施して有害な副作用を報告することを強く勧めている。さらに、防腐剤にホルムアルデヒド放出剤を含む化粧品の使用に起因する皮膚過敏症の発生率を監視する緊急の必要性も提案している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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