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ニキビの経口抗菌薬治療と抗菌薬耐性発症リスク

ニキビに対する長期抗菌薬治療とその後の抗菌薬耐性との間に関連性を検討した論文が3月9日、「BJGP Open」オンラインに掲載された。

今回の研究では、ニキビに対する長期の経口抗菌薬使用後に起こる治療抵抗性感染症リスク、および抗菌薬耐性の発現を系統的レビューで検討した。Embase、MEDLINE、Cochrane、およびWeb of Scienceデータベースから6996件の文献を特定し、そのうち73件が研究の最終対象候補とされた。73件中の3件には「深刻な」または「高い」バイアスリスクがあり、1件は「中程度」、1件は「低い」バイアスリスクが認められた。ニキビに対する抗菌薬の使用と、その後の上気道感染症および咽頭炎の発生率の増加との関連についての弱いエビデンスが確認された。

研究者らは、ニキビの抗菌薬治療とその後の抗菌薬耐性発症の関係を示す質の高いエビデンスを確認することはできなかったが、この関係は厳密に実施された研究で緊急に対処する必要があると述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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