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タトゥー除去後の転帰、菜食主義患者で不良

タトゥー除去の臨床転帰に関する患者の栄養の状況を検討した論文が4月4日、「The Journal of Cosmetic Dermatology」

タトゥー除去の臨床転帰は、患者によって大きく異なる。現在、入れ墨に関連する特徴(顔料の種類や品質、多色インクの使用、入れ墨の場所のサイズ、場所、レイヤー数、施術からの期間など)と個人的な習慣(喫煙やスキンタイプなど)が治療に対する臨床反応に影響を与える可能性があることが知られている。今回の研究では、まだ調査されていない患者の栄養摂取状況とタトゥー除去後の臨床転帰との関連を検討した。

スイッチレーザーのNd:YAGQSLで黒色タトゥー除去の治療を受けた20人の菜食主義患者と食事制限のない一般患者20人を対象に、治療後4週間での臨床反応を評価した。両グループには性別、年齢、スキンタイプ、入れ墨の施術年齢、施術箇所、密度に違いはなかった。菜食主義の患者のほうが、最良の結果を達成するためにより多くのレーザー治療回数を必要とし、臨床反応は不良で、完全治癒までにより多くの日数を必要とした。この結果は、タトゥー除去に対する菜食主義の影響を指摘するものとなった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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