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低年齢層をターゲットに製品開発が加速傾向ーミンテル社調査

世界の消費者動向の中から、低年齢層のコンシューマー市場に投資する金額が近年上昇しており、パーソナルケア業界では子供、10代のティーン層に特化した製品開発が加速しているという分析結果を英リサーチ会社ミンテルはウェブ上で発表した。

米国を一例として数値結果を紹介している。米国の8歳から12歳の低年齢層は人口は約2千万人とされ、彼らがコンシューマー市場で消費する金額は、年間300億ドルに達する。さらに、両親の財布からの消費額は年間1億5千万ドルとも言われている。

そこで美容業界では、最近、この低年齢層に焦点を当てた製品ブランドの開発が活発になっているという。Consumer Packaged Goods(CPG/消費財)をみると、5歳から17歳の年齢を顧客層にした新商品開発で2010年に市場投入されたCPGの内、ビューティ製品の占める割合は24.2%だったが、2012年には同シェアは28.2%にまで拡大した。

カラーコスメティックへの関心は高く、その中でもネイル、リップ製品は8歳ー12歳の女の子の美容への登竜門的アイテムになっていると指摘する。イギリスのSafe N Beautiful社は「Snails」というブランドで天然成分を利用した水溶性のネイルポリッシュを子供用製品として開発した。水で洗い流せるステインフリーで、鉛を使用しない容器を採用してヨーロッパ市場で販売している。

幼い頃から美容への関心を持つと、その関心は将来的に継続される傾向にあり、思春期には自分の肌への関心へとつながり、スキンケア、パーソナルケアの領域へ購買欲は連鎖していく。消臭剤、スキンケア製品、トリートメントメイクアップ、シェービングキット、ヘアケア製品と同世代の嗜好にあった製品開発の可能性は多いだろうと同レポートは裾野の広がりを予測している。

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