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抗てんかん薬の美容的副作用

抗てんかん薬の美容的副作用に関する研究結果が5月17日、「Seizure」オンラインに掲載された。

抗てんかん薬使用における脱毛、多毛症、ニキビ、および歯肉増殖などの美容的副作用(cosmetic adverse effect)に関する既存の文献を対象に体系的レビューを実施。Scopus、MEDLINE、Google Scholarの検索から3938件の研究を特定し、うち127件のレビューを行った。

その結果、抗てんかん薬の副作用に関する最も確実なエビデンスから、フェニトインで歯肉増殖、多毛症、ニキビの原因、およびバルプロ酸で脱毛と多毛症の原因であることが示された。また、その他の抗てんかん薬の多くが、これらの美容的副作用を引き起こすことに関与していた。抗てんかん薬を処方する医師は、患者の美容(外見)、生活の質、および感情の状態に影響を与える可能性のあるこれらの重大な悪影響にもっと注意を払う必要があると結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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