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コロナ中の医療関係者、マスクや手袋で皮膚トラブル多い

新型コロナウイルス感染症パンミック時の医療従事者のマスク等の使用に関連する皮膚トラブルについての調査結果が1月8日、「Journal of Tissue Viability」オンラインに掲載された。

2021年3月20日から2021年5月20日に、トルコの大学病院で働く297人の医療従事者を対象に3部構成のオンライン調査を実施。医療従事者の用いるマスクや手袋などの個人用保護具(personal protective equipment:PPE)の使用によって引き起こされる皮膚の問題を特定し、それらの発生に寄与する要因を特定した。

その結果、医療従事者の95.6%が1回以上の皮膚関連の問題を報告した。報告された問題は、主に外科用/N95マスク(97.1%)と手袋(96.8%)の使用に関連していた。報告の多かった問題は、手袋を着用したときの「乾燥」(74.0%)と「かゆみ」(72.1%)、「発汗と湿気」(73.6%)、「(マスクなどの)着用痕」(53.9%)、外科用/N95マスクを着用時「皮膚病変」(52.8%)、全身保護用オーバーオール/ガウンを着用した場合の「発汗および水分」(89.7%)だった。鼻梁、耳の後ろと周り、および顎は、外科用/N95マスクの使用によって最も影響を受けた領域だった。また、PPEを4時間以上着用すると、皮膚症状の発生リスクが大幅に高まることがわかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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