世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

超分子サリチル酸ピーリング、ニキビへの効果を確認

ニキビへの超分子サリチル酸ピーリングの効果を検討した論文が1月24日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

ニキビ患者24人を対象に、2週間ごとの30%超分子サリチル酸ピーリングを計4回施術してピーリングの有効性、顔の皮脂分泌と皮膚バリアへの影響を検討した。

その結果、グローバルニキビ評価システム(GAGS)スコアは、ピーリングで低下した。鼻、あご、左頬、および右頬の皮脂レベルは、ピーリング回数の増加に伴って大幅な改善が見られた。Tゾーンの皮脂レベルは、Uゾーンよりも改善されていた。VISIA画像解析システムを用いたVISIA index porphyrin scoreにも低下が見られた。皮膚生検と免疫組織化学的染色の結果から、皮脂代謝の調節に関与する重要な因子であるステロール応答エレメント結合タンパク質(SREBP)、脂肪酸シンターゼ(FAS)、シクロオキシゲナーゼ2(COX2)の発現低下も確認された。30%超分子サリチル酸ピーリングは、ニキビを効果的に治療し、皮膚のバリアを損傷することなく顔の皮脂分泌を減らすことが確認された。また、皮脂の減少は累積的な効果を示した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP