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大人ニキビへの新併用療法が効果

大人ニキビへの低用量イソトレチノイン、およびケミカルピーリング併用による治療効果を評価した無作為化試験の結果が4月7日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

25~45歳の年齢層を中心とした大人ニキビ(acne tarda)には、イソトレチノイド単剤療法は効果的ではなく、長期治療による副作用も報告されている。今回の研究では、経口イソトレチノイドと局所ケミカルピーリング(20%サリチル酸と10%マンデル酸)の併用治療の有効性を二重盲検無作為化単一施設試験によって評価した。

皮膚科外来患者58人を対象に、経口イソトレチノインを1日1回16週間投与のグループA、経口イソトレチノインを1日1回16週間投与に4週間ごとのケミカルピーリングを併用したグループBに無作為化し、ベースラインと4週間の追跡調査で効果を比較した。効果の評価にはミシェルソンのにきび重症度指数(MASI)と視覚的アナログ尺度(VAS)を用いた。

その結果、併用療法は単剤療法よりも有意に効果的だった。重篤な副作用も見られなかった。経口イソトレチノイドと局所ケミカルピーリングの併用療法は、大人ニキビへの効果的な新療法として使用可能なことが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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