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585nm Qスイッチレーザー、ニキビの炎症後紅斑に効果

尋常性ざ瘡の炎症性病変および炎症後の紅斑の治療における585nm Qスイッチレーザーの有効性と安全性を評価した研究が4月18日、「Beijing Da Xue Xue Bao Yi Xue Ban」オンラインに掲載された。

顔面に中等度の尋常性ざ瘡(ニキビ)のある25人を対象に、レーザー治療の効果を評価。対象者は顔の両側に炎症性病変および炎症後紅斑を有し、顔のランダムに選択した側への2週間間隔で3回の585 nmQスイッチレーザー治療を施行した。治療追跡不能の3人を除く22人を対象に、investigator’ s global assessment (IGA) スコアでニキビの重症度を、治験責任医師の主観および狭スペクトル反射分光光度計で紅斑の重症度を評価した。評価時点は、治療前、2、4、6、および8週の合計5回とした。

治療側と非治療側ともに治療前と8週目のIGAスコアに統計的有意な差が見られたが、治療側と非治療側との比較では有意差はなかった。治験責任医師の主観的紅斑スコアは、8週目と治療前の治療側で統計的に有意な差がありましたが、非治療側では有意差は見られなかった。8週目では、治療側の治験責任医師の主観的紅斑スコアは非治療側のそれよりも低かった。治療側の紅斑指数は5つの評価時点すべてで有意に減少が見られたが、非治療側の紅斑指数では見られなかった。治療に関連する有害事象には、治療後の紅斑および浮腫、ならびに治療中の痛みが認められた。重症度は軽度から中等度で、1~3日以内に自然に解消した。9人が治療に非常に満足、7人が満足、6人が普通(average)と報告した。585nm Qスイッチレーザーは、炎症後紅斑の治療にある程度の効果があり、優れた耐性と安全性が示された。にきびの炎症性病変の改善に関しては、非治療との比較で、統計的に有意な差はなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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